「再審になること願っている」“袴田事件”まもなく再審可否決定 「5点の衣類」の血痕の色を東京高裁はどう判断?

1966年、静岡県の旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で、死刑が確定している袴田巖さん(87)の再審=裁判のやり直しを認めるかどうかについて、東京高等裁判所が3月13日午後、決定を示します。

長年の拘留によって、精神的に不安定な状況が続く袴田巖さんに代わって、再審を請求している姉のひで子さん(90)は決定を受け取るために13日午前、浜松市内の自宅を出ました。

<姉・袴田ひで子さん>

「再審になることを願っております」

1966年、静岡県の旧清水市のみそ製造会社で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」では、袴田さんらが再審を求め続けていて、2014年静岡地裁が再審開始を決定しましたが、2018年には東京高裁がこの決定を取り消します。その後、最高裁は審理を東京高裁に差し戻していて、高裁は3月13日あらためて再審についての決定を示すことになります。

最大の争点は、事件発生から1年2か月後にみそタンクの中から見つかった犯行着衣とされる「5点の衣類」に付いた血痕の色が黒くなるのか、赤いままなのかという問題で、弁護団と検察の主張は真っ向から対立しています。

東京高裁の決定は13日午後2時に示される予定です。

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