13日から新型コロナ対策としてのマスクの着用ルールが大きく変わりました。マスクをするかどうかは屋外・屋内問わず、「個人の判断」に委ねられます。マスクをつけるか、外すのか…、広島の状況を取材しました。
広島市のJR横川駅では、ほとんどの人がこれまで通りのマスク姿で出勤していました。
マスクを着用する人たち
「今までの習慣みたいになっているから、ずっとこのまま。それと人に迷惑かけないように」
「外すのが恥ずかしくなったので、ちょっともう…」
マスクを外す人
「化粧してマスクするとよれたり。何年もコロナ禍でマスクだったので、やっと個人の自由ですけど、外せるときは外せるようになって、うれしいなって思います」
JRと広島電鉄は、国が着用を推奨するラッシュ時を含めて、マスクについては乗客の判断としています。車掌や乗務員はこれまで通りマスクを着用するそうです。
広島県庁でも職員のマスク着用は個人の判断に委ねることが基本となります。ただ窓口業務や、高齢者など不特定多数の県民と接する場合は、マスクを着用してほしいと呼びかけています。
広島県 人事課 木村修 課長
「(県民・職員に)情報が足りないことへの混乱がないようしっかりと説明・情報共有を図っていくことが大切と考えています」
広島市は市民と接する業務の人は、窓口対応のみマスクつけることを推奨するということです。
広島市の福屋八丁堀本店では、客に「マスク着用」をお願いする表示のかわりに「従業員はマスクを着用します」と、客のマスクについてはふれないものに交換しました。
福屋 販売促進部 月山淳一 次長
「これまでマスク着用で制限がありましたが、外してしっかりゆっくりお買い物を楽しんでほしいと思います」
福屋では、マスクの売り上げが下がったことを受け、2月末からマスク売り場を3分の1に縮小したということです。
広島県の美容院の業界団体によりますと、マスク着用は客もスタッフも個人判断としています。
美容室を訪れた人
「84歳になると心配。まだ(マスクを)着けておきたい」
こちらの美容院では、スタッフは引き続きマスクを着用していく方針です。
客がマスクを外せるようになったことは美容師にとってメリットもあるそうです。
STYLE 皆実店 大政祐一郎 店長
「耳回りを切るときには切りやすくなりますね。輪郭や骨格も見ながらカットするので(マスクが)ない方がいいこともありますね」
街で聞くと、きょうはまだマスクをつけるという人が多い印象でした。
街の人たち
「外そうとは思わない。ましになってきたとはいえ、ウイルスを気にしちゃうので」
「今までずっと着けている生活だったから、急に外すのもちょっと抵抗あります」
「周りからイヤなイメージを持たれないために。ぼく自身、『いや、(マスク)してよ』って思っちゃうので」
「(個人判断が)きょうからとわかっていましたが、様子を見てから」
一方、医療機関では、引き続きマスクは欠かせません。
広島市民病院では、個人判断になっても院内では「マスク着用」を呼びかけています。「方針に従えない場合は診療をお断りすることもございます」という言葉も添えて、患者や高齢者の安全を重視しています。