10日午前、広島市にある中高一貫校「広島修道大学ひろしま協創中学・高校」か「異臭がしている。生徒が気分不良を訴えている」という内容の通報がありました。気分不良を訴えた生徒9人が病院に運ばれました。全員が軽症の見込みだということです。
警察によりますと、学校周辺の住民から午前9時ごろに「たまごの腐ったようなにおいがした」という情報も寄せられていることから、警察は異臭は校内ではなく、校舎の外から流れ込んだ可能性もあるとみて調べています。
現場から 山崎有貴 記者のレポートです。
山崎有貴 記者
「異臭がしていると通報があった中高一貫校です。通路から見える3階建ての灰色の建物の1階で理科の授業が行われていました。授業を受けていた中学1年生の中に気分不良を訴え、搬送された生徒たちが9人いました。学校の校長先生や職員たちが学校の中を点検されたということなんですが、発生源がわからず、通報したということです」
「午後に対応がありました。校長先生は、実際に学校の中を調べたところ、温泉のようなにおいがしたと、実際に体感されたお話をしてくれました」
「午後、学校に出入りする業者の方にもお話を聞くことができたんですが、温泉のようなにおいではなくて、トイレのくみ取りようなにおいがしたとおっしゃっていました」
「このようなお話は、実は学校近くの住宅地の方でも聞かれまして、住宅地の奥の方にお住まいの方が、実際に窓を開けると午前中、そのようなにおいがしたということでした。一方で、手前に住んでいらっしゃる方だったり、周辺に住んでいらっしゃったりする方はにおいを感じなかったという人もいたりして、実際、どこからにおいが出てきたのかというところは疑問が残りました」
「わたしも午前中から学校付近にいるのですが、においを感じないんですよね。消防や警察も調べたところ、お昼前後にはもう引き上げておりまして、学校の説明によりますと、消防は科学的に調査したんですが、発生源は学校の中ではないのではないかということで報告されたようです」
― 校舎の外、住宅でにおいを感じたと。エリア的には広いんですか？
「実際に窓を開けたときにトイレのくみ取りのようなにおいがしたと話された人はここから100mほど離れているところに住んでいらっしゃる方でした。なかなか遠くの方でも同じようなにおいがしたということで、一時的だったかもしれないんですが、においは広範囲に広がっていたものなのかなと感じました」
