女性の理工系選択促進へ 県が冊子作製 中学生対象

県が発行した冊子「とちぎで輝く理工系女子のススメ」

 理工系分野の進路を選ぶ女子生徒を増やそうと、県は14日までに、同分野で活躍する女性へのインタビューを掲載した冊子「とちぎで輝く理工系女子のススメ」を発行した。

 進路選択の初期段階にある女子中学生向けに作製した。県内の企業と大学、専門学校で活躍する女性13人が、仕事や研究内容を写真付きで説明。理工系分野に進んだ経緯や今後の目標を語り、中学生に向けたメッセージを寄せた。異業種で活躍する女性3人の対談記事も盛り込まれている。

 日本の女性研究者の割合が他の先進国に比べ低い実態も紹介し、「男子は理系、女子は文系」といった無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)や数学・理系への苦手意識にとらわれず、「将来何をしたいのか」を重視して進路を選択するよう促している。

 県人権・青少年男女参画課は「理工系はハードルが高い印象があるかもしれないが、冊子を見て身近に感じてもらえたら。進路の相談を受ける保護者にも見てもらいたい」としている。

 3千部作製し、中学校や図書館に配布する。A5判で36ページ。県ホームページでも閲覧できる。(問)同課028.623.3074。

 

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