メッツ・キンタナが長期離脱か エプラーGMは「時期尚早」と慎重

日本時間3月14日、「ニューヨーク・ポスト」は左の第5肋骨を疲労骨折しているホセ・キンタナ(メッツ)が3ヶ月のシャットダウン期間を設け、長期離脱する見込みであることを報じた。この報道を受け、ビリー・エプラーGMは「まだすべての情報が出揃っていない。医者やホセと話し合っているところだ。(長期離脱する見込みという報道は)時期尚早だ」とコメント。メッツはまだキンタナの戦列復帰までのタイムテーブルを発表しておらず、情報収集が完了したあとにキンタナの状態について具体的な情報を発表する見込みとなっている。

メジャー通算89勝の実績を持つキンタナは、昨季パイレーツとカージナルスで合計32試合に先発して165回2/3を投げ、6勝7敗、防御率2.93、137奪三振を記録。被本塁打をわずか8本に抑え、自身初の防御率2点台をマークした。その活躍が評価され、2年2600万ドルでメッツに加入。ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザー、千賀滉大、カルロス・カラスコとともに強力ローテーションを形成するはずだった。

現時点でハッキリしているのは、キンタナがシーズン開幕を故障者リストで迎えるということだ。メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者は、昨年3月に胸郭の疲労骨折で離脱したクリス・セール(レッドソックス)が7月まで戦列復帰できなかったことを比較対象に挙げている。それに近い状態であれば、キンタナも前半戦の大部分を欠場する可能性がある。

キンタナが欠場する穴は、昨季合計28試合に先発したデービッド・ピーターソンとタイラー・メギルの2人が埋めることになるだろう。他にもジョーイ・ルケーシー、エリーサー・ヘルナンデス、ホセ・ブットーといった先発候補がおり、故障者が続出しない限り、先発のコマ不足に陥る心配はなさそうだ。エプラーGMは「メジャー経験のある先発投手が8~10人いる。183日間で162試合をこなすためには層の厚さが重要だ」と自軍の選手層への自信をのぞかせた。

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