青梅市・岩蔵の魅力を知ってほしい!地元を愛する「岩蔵エクスペリエンス」の想い

岩蔵温泉唯一の温泉宿『儘多屋旅館』

東京都青梅市にある『岩蔵温泉』。

都心から60分で行ける観光スポットで、フォトジェニックな景色が広がる温泉郷です。

明治16年創業の『儘多屋旅館(ままだや)』は、百年以上の歴史を持つ温泉宿。

館内は和モダンな内装でしつらえ、各部屋個性が光る木の良い香り漂うキレイなお宿です。

創業当時の木材をところどころ活かした、ロビーや客室にはレトロなインテリアが揃っています。

どこを切り取っても素敵な写真が撮れる空間なので、ぜひ宿泊して随所にちりばめられた「写真映え」を探してみてください。

猛烈な「岩蔵愛」で、岩蔵の魅力を届ける。

そんな『儘多屋旅館』のある「岩蔵温泉エリア」の案内してくれたのは、「岩蔵エクスペリエンス」代表の本橋さんと儘田さん。

実は本橋さんは地元勤務の会社員、儘田さんは儘多屋の若女将でもあります。

お二人共、青梅出身で岩蔵の風土に惹かれその魅力を多くの人に伝えたい!と、同じ志の仲間と共に立ち上がった──。

それが「岩蔵エクスペリエンス」なのです。

今の日本はどこも農業環境の縮小、宿泊客の伸び悩みなど寂しい話ばかり。

岩蔵もご多分に漏れず、かつては五軒もあった湯宿は今や『儘多屋旅館』を残すのみとなりました。

そんな中、無形民俗文化財「フセギのワラジ」を始め、数々の伝承が残る文化の灯火を絶やしてはならない。魅力的な里山を朽ちさせてはならない。

そんな熱い想いで様々な活動をされています。

青梅市周辺で古くから栽培される、江戸東京野菜「のらぼう菜」を味わう

今回出会った岩蔵の皆さんは生き生きと輝いていて、溢れる幸せをふんわりとおすそ分け頂いたような幸せな気持ちになりました。

中でも新規就農者歓迎の岩蔵に魅了された一人である「lala farm table」 の奥薗さん。

ドイツフローリストマイスターとして花屋、アレンジメント現場を経て、農家として独立。

岩蔵の土壌や自然本来の力を最大限に生かし、ハーブや野菜を少量多品目栽培されています。

取材日は真冬だったのですが、それでも力強い生命力を見せてくれたのが「のらぼう菜」。

“ノラヴォーナ”の響きにイタリアの食材?なんて思ってしまいそうですが、れっきとした江戸東京野菜。青梅市周辺で古くから栽培されてきたアブラナ科の野菜の一種です。

「食べてみる?」と、ちぎって差し出された「のらぼう菜」を産地直送どころか産地直口でいただいたところ…

思わず「うんっまっっっ!!!」と、声が出てしまうほどの衝撃が走りました。

口の中に広がる甘みと、いつまでも残る香り高い風味。

まるでナッツのようなコクと深み。

奥薗さんの一押しは、お味噌汁の具として厚揚げなどと一緒に食べるととても美味しいとのことですが、ニンニクごま油でナムル風にするのもおすすめとのこと。

個性あふれる4農家の野菜が自宅に届く「岩蔵CSA(地域支援型農業)」

岩蔵野菜を実際に食べてみたい!という方は、東京都青梅市藤橋にある無人販売所『TOKYO KITCHEN GARDEN MARKET』で販売されているので、ぜひ訪れてみてください。

無人販売所は「青梅藤橋郵便局」の隣にありますので、訪れる際は郵便局を目指して行ってみてくださいね!

■TOKYO KITCHEN GARDEN MARKET(東京都青梅市藤橋2-116)

https://tkg-market.com/stories/shop/208/

また、「岩蔵CSA(地域支援型農業)」というシステムもあります。

これは事前に料金を払うと、月に2回「野菜」と「農家さん直伝の美味しい食べ方レクチャー」が届くシステム。(前期(5~8月)/後期(9~12月):各20,000円)

送料別ですが、全国発送も可能です。

前払い制なので農家さんは安定収入が得られ、優れた農作物を作ることに専念できるこのシステム。

消費者が農家さんを支える投資家(支援者)になることができ、その結果、品質が高く優れた食材が得られるのが魅力です。

また、生産者の顔が見えることで苦労や喜び、そして命の恵みを頂くこと、食のありがたみも実感することができるでしょう。

まるで小さな地球!?「アクアポニックス」

そんな魅力あふれる岩蔵で、「岩蔵エクスペリエンス」が新たに取り組んでいるのが「アクアポニックス」。

水耕栽培と養殖を掛け合わせた次世代の「循環型農業」のことで、あの『サンシャイン水族館』との共同事業として運営されています。

「アクアポニックス」の仕組みを簡単に説明すると、

”魚の排泄物が肥料となり、野菜を育て、水がキレイになる。”

”キレイになった水は、また水槽に戻って魚を育てる。”

いわば、小さな地球の姿がここにあります。

この施設では水耕栽培によって、様々な野菜が育てられているのです。

ビニールハウスには水音が響き、温室なので冬場でもぽかぽかと暖かくこの場にいるだけで癒やされます。

「岩蔵エクスペリエンス」は、青梅市の岩蔵地域でしか体験できないイベントなども実施されています。

お子様の食育、大人の社会科見学にもオススメですので、ぜひ実際に訪れて、魅力あふれる自然や農業、歴史に触れてみてください。

■岩蔵エクスペリエンス

https://iwakura-experience.tokyo/

■岩蔵温泉 儘多屋旅館

https://mamadaya.com/

■lala farm table

https://lala.farm/

■こちらでもオススメの観光地・お店などを紹介しています!

オフィシャルサイト:https://tama-kankou.tokyo/

Instagram:https://www.instagram.com/imadekakerutama/

*取材・文・撮影:佐藤社長

岩蔵温泉 儘多屋

〒198-0003 東京都青梅市小曽木5丁目3140

公認ライターおすすめ!東京都の美味しいごはん旅をご紹介

https://gohantabi.jp/syutoken/tokyo

*この記事は2023年2月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:多摩観光推進協議会

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