沈香木の盗伐を摘発、市価約230万ドル

香港警察は先ごろ、ラマ島に原生する沈香木の盗伐を摘発し12人を逮捕した。沈香木は薬用や香料用途に使われる貴重なもので、香港ではラカンマキと並んで盗伐の対象となっており中国本土からの渡航者や不法入境者による被害があとをたたない。沈香とは樹木が細菌や切り傷などによってダメージを受けたときにしみ出る樹脂で、上質の樹脂が形成されるのには数年かかることもあるという。香港メディアによると、2月4日~3月11日に窃盗容疑で逮捕されたのは中国本土籍の男11人、女1人(27~55歳)。いずれも有効な渡航ビザを所有していたが、グループで犯行を行なっていたと見られている。今回伐採用具などとともに押収された沈香木は13株。1キロ当たりの市価は6万~20万ドルに上ることから、計230万ドルに相当するという。

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