「春」到来 栃木県立高1万671人合格【動画】

自分の番号を見つけ安堵の涙を流す受験生ら=14日午前10時、宇都宮北高

 2023年度県立高全日制入試の合格発表が14日、58校114系・科で行われ、特色選抜などの合格内定者を含め計1万671人が合格した。一般選抜の合格倍率は1.16倍で前年度を0.01ポイント下回った。

 県教委によると、全日制の一般選抜は定員8017人に対して8657人が受験し、7481人が合格した。29校45科は合格者が定員に満たなかった。定員割れは学校数、学科数ともに過去最多。

 普通科の合格倍率が県内で最も高い1.55倍だった宇都宮北高では、午前10時に合格者の受験番号が掲示されると、あちこちで歓声が上がった。保護者と抱き合ったり友人と肩を組んだりして喜ぶ受験生の姿が見られた。

 宇都宮市星が丘中3年島田瑞希さん(15)は「ずっと不安だったので合格できてうれしい。コロナ禍で制限が多い中学校生活だった分、高校では友達とおしゃべりをして日常を楽しみたい」と目を潤ませた。

 学悠館高定時制フレックス特別選抜では、定員100人に対し173人が受験、108人が合格した。合格倍率は1.60倍で前年度比0.15ポイント増。

 定時制の一般選抜は16日正午まで出願を受け付け、20日に学力検査や面接を行う。合格者発表は24日。

自分の番号を見つけ喜ぶ受験生ら=14日午前10時、宇都宮北高
自分の番号を見つけ喜ぶ受験生ら=14日午前10時、宇都宮北高

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