「任期中に会いたい」という静岡県静岡市の田辺市長の思いに、川勝知事が応じる姿勢を示しました。ただ冷え切った関係の改善につながるかは不透明です。
<静岡県 川勝平太知事>
「退任のあいさつに来られるのかと思うが。連絡は入っていない。お越しになればお話を承り、お別れのあいさつになるでしょうから」
川勝知事が受け入れる姿勢を示したのは田辺市長の最後の思いです。
<静岡市 田辺信宏市長>
「どうしても実現したいことが、任期中に県知事とお会いしたいと思っています」
田辺市長は3月13日の会見で、残り1か月の任期中に取り組みたいこととして「知事との面会」をあげました。
川勝知事と田辺市長は、これまでたびたび不仲問題がクローズアップされていて、県と静岡市の関係修復を図る考えです。
<静岡市 田辺信宏市長>
「知事とは12年間いろんなことがあった中で、やはり政令市であっても県と連携していく必要性は私自身感じているのできちっとお伝えしたい」
意向に応える姿勢の川勝知事ですが、田辺市長と話したいことを問われると。
<静岡県 川勝平太知事>
「特段ございません。ご苦労様と申し上げるぐらいですね」
川勝知事と田辺市長が知事室で最後に1対1で面会したのは4年前の市長選翌日で、以来面会したことはなく関係は冷え切ったままでした。
静岡市は3月13日、県側に知事との面会の要望を伝えたいうことです。