道の駅「越前たけふ」どんなとこ? オープン直前の内部に潜入…北陸新幹線越前たけふ駅に隣接【若越画報】

観光案内所の受付カウンター。越前箪笥の伝統工芸士が特別にしつらえた

 北陸新幹線越前たけふ駅の隣接地で3月18日にオープンする道の駅「越前たけふ」(福井県越前市大屋町)が14日、報道陣に公開された。丹南の玄関口の拠点施設として、地域の食や伝統工芸の魅力を発信する。

 市整備による地域振興施設(延べ床面積1396平方メートル)は、駅から最寄りの一画に観光案内所を配置。伝統工芸士がしつらえた越前箪笥(たんす)の受付カウンターで来訪者を出迎え、丹南一円の観光情報を発信する。

 1階では、丹南地域の伝統工芸品をはじめ、地酒や野菜、総菜など千品目以上を販売。越前港から直送の鮮魚を豊富に仕入れ、その場でさばいたものを購入できる。越前おろしそばと和スイーツの店舗が入り、駅の乗降客も待合利用できる飲食スペースを設けた。

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 2階のレストランでは、海鮮丼やボルガライスなどを販売。越前がにを売りにした寿司割烹(すしかっぽう)も並ぶ。ガラス張りで村国山や駅舎を望める多目的室は、飲食イベント開催や貸し切り利用を想定している。

 エントランスや階段の壁紙には越前和紙を使用。県整備による道路管理施設(同357平方メートル)は、トイレの意匠に越前焼や越前漆器を取り入れるなど、伝統工芸の技が随所に込められている。

 多目的広場(3200平方メートル)は、3人制バスケットボールコートを備え、自転車BMXなどの催しを開けるゾーンも整備。隣にはバーベキューができる交流広場(2900平方メートル)を設けた。道の駅駐車場(170台)に加え、無料の駅東パークアンドライド駐車場(437台)が一部を除いて供用を開始。駅西交通広場は、来春の駅開業後に本格稼働となる。

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