東京の桜が開花“史上最早” 制限緩和で花見の期待感もアップ

待ちに待った春の訪れです。気象庁は3月14日、東京の桜の開花を発表しました。2020年、2021年と並んで“観測史上最も早い”開花日となりました。

千代田区の靖国神社にある標本木に5、6輪の開花が確認されると東京の桜の開花の発表となります。この日、昼過ぎになると標本木の周りには報道陣を含めて多くの人が集まり始め、気象庁の開花発表を今か今かと待ち構えました。

そして午後2時、ついに待ちに待った瞬間が訪れました。気象台の職員2人が標本木のソメイヨシノを目視で「11輪の開花」を確認し、東京の桜の開花を発表しました。これは2020年と2021年に並び、観測史上最も早い開花発表となりました。

桜の開花の知らせが聞こえると、にわかに期待が高まるのが「お花見」です。新型コロナウイルス感染症の影響でこの3年間、飲食の禁止などの制限が続いていましたが、東京都は都立公園での飲食を伴う宴会の自粛を求めない方針を示しています。街の人からは「とてもいいことだと思う。あとは各自が自分で判断して、行けるんだったら行けばいい」「もう実は花見をしました。ちょっとお弁当を持って行ったぐらいで酒などはなかったが、結構そういう人も多くて、家族連れの人などもいた。コロナ禍が明けてきているんだなと思いました」などといった声も聞かれました。

待ちに待った春の訪れに、およそ4年ぶりの花見の制限緩和にも期待が高まります。

<お花見"復活”で…市場規模は?>

東京の桜がついに開花しました。今後、お花見シーズンも本格化していきそうです。さまざまな調査データから「お花見」を見てみます。

市場調査会社のインテージが全国の15歳から79歳の男女2610人を対象に行ったお花見に関する調査結果によりますと「今年、お花見をする、またはお花見をするかもしれない」人の割合は全体で31.3%となり、どの世代でも前年=2022年に比べて増加しました。世代別では60歳以上では4割弱(38.6%)、それ以下では3割弱となっていて、高年齢層ほどお花見を予定している人が多いことが分かります。

「お花見の予算」も平均で6935円で、やはり2022年を大きく上回る数字となりました。特に60~79歳の世代では2倍近くの金額に増えていて、ある程度の予算をかけてお花見を楽しみたいという人が増えていると読み取れます。この調査結果に推定人口を加味して「お花見の市場規模」を試算したところ、今年は2100億円となり、前年の2倍近くに増える予測となっています。

久しぶりのお花見となる人も多いと思います。TPOに合った感染対策をしながら思い切り楽しみたいものです。

© TOKYO MX