WBC7日目 アメリカがカナダに大勝 プエルトリコは8回完全試合

日本時間3月14日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会7日目を迎え、プールCとプールDの合計4試合が行われた。プールCではイギリスがコロンビアを相手に7対5で逆転勝ちを収め、記念すべき大会初勝利。アメリカは序盤から打線が爆発し、12対1(7回コールド)でカナダに大勝した。プールDでは黒星スタートとなった第3回大会の王者ドミニカ共和国がニカラグアに6対1で勝利。プエルトリコは4人の投手がイスラエル打線をパーフェクトに抑え、10対0(8回コールド)で完勝した。

イギリスは3点ビハインドで迎えた4回裏に反撃を開始。BJ・マレーJr.の犠飛とチャベス・ヤングのタイムリーのタイムリーで同点に追いつくと、5回裏にはジェイデン・ラッドにタイムリー二塁打が飛び出し、2点のリードを奪った。その後もハリー・フォードのソロ本塁打などで追加点を奪い、8回終了時点で7対3と4点をリード。9回表に2点を返されたが、7対5で逃げ切った。

アメリカは初回からカナダ投手陣に猛攻を浴びせ、ノーラン・アレナドのタイムリー二塁打、セドリック・マリンズのタイムリー三塁打、マイク・トラウトの3ランなどで大量9点を先制。2回表にジャレッド・ヤングのソロ本塁打で1点を返されたが、2回裏にティム・アンダーソンのタイムリー三塁打、トレイ・ターナーのソロ本塁打などで3点を追加した。試合はそのまま7回表を迎え、この回を0点に抑えたアメリカが12対1でコールド勝ち。5回2安打1失点で勝利投手となったランス・リンの好投も光った。

ドミニカ共和国は序盤から着実に得点を重ね、5回終了時点で4対0と4点をリード。6回表にフアン・ソト、7回表にマニー・マチャドがそれぞれソロ本塁打を放ち、リードを6点に広げた。8回裏にエリアン・ミランダのタイムリーで1点を返されたが、6対1で試合終了。今大会初勝利を挙げた。

プエルトリコは2回までに6点を先制し、5回裏にも3点を追加。先発のホセ・デレオンが5回2/3をパーフェクトに抑える快投を見せると、観客の注目は勝敗の行方ではなく、プエルトリコの完全試合のほうに移っていった。2番手のヤクセル・リオスが打者1人を抑え、7回表は3番手のエドウィン・O・ディアスが三者凡退。8回表を4番手のデュアン・アンダーウッドJr.が抑えると、その裏にキケ・ヘルナンデスがコールド勝ちを決めるタイムリーを放ち、8回コールドゲームとはいえ、打者24人をパーフェクトに抑える完全試合が達成された。

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