李強首相、中国経済の先行きに自信

第14期全国人民代表大会(全人代)第1回会議が3月13日午前中に閉幕し、李強・新首相は4人の新副首相を率いて人民大会堂で初の内外記者会見を行った。14日付香港各紙によると、李首相が記者会見で回答した10件の質問のうち6件は経済だった。新型コロナ禍などの影響で中国の昨年の国内総生産(GDP)伸び率はわずか3%だったが、今年は5%を目標としている。李首相は「世界経済の形勢は楽観できず、中国が今年のGDP伸び率5%を実現するのは容易ではない」と述べ、いかに経済を振興し、企業のマインドを回復することは李首相にとって最初の任務となる。ロシア・ウクライナ戦争、インフレ悪化、米国の利上げなどの外部要因や、シリコンバレー銀行の破たんなど新たな問題で「不安定、不確定、予測の難しい要素が多く、さらに偶発的問題も発生する」ことから中国は今年も多くの試練に直面すると指摘。だが李首相は「困難のない年があっただろうか。われわれはいつも困難を克服し、絶えず新たな発展を実現してきた」と述べたほか、直近2カ月の経済運営が上向いたことを挙げ、中国経済の先行きに対して自信を示した。

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