【神奈川県知事選2023】岸牧子氏が政策発表 再エネ活用を推進 気候変動問題「一刻の猶予もない」

知事選に向け、政策を発表する岸牧子氏=15日午後、県庁

 任期満了に伴う知事選(23日告示、4月9日投開票)に無所属で立候補を予定する市民団体代表で新人の岸牧子氏(66)=共産党推薦=は15日、県庁で会見し、重点政策を発表した。気候変動問題について「一刻の猶予もない」と訴え、再生可能エネルギーの活用推進などを打ち出した。

 「『ピープルパワー』でつくる未来にわたり命と暮らしを守る神奈川」をテーマにエネルギー、子育て・人権・ジェンダー、健康医療・物価高騰対策、平和・基地問題の4分野で約20項目の政策を並べた。

 具体的には、力を入れるエネルギー分野では横須賀市で建設が進む石炭火力発電所の稼働停止に向けて県民世論の喚起に取り組む。中小企業向けに再生可能エネルギー活用の支援部署を新設するほか、住宅の省エネ化を図るリフォームに1戸当たり上限20万円の補助制度を設ける。

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