【WBC】DeNA牧に存在感 故郷・長野の恩師も活躍に胸躍らせる 「大一番の前は散髪」

【日本-オーストラリア】9回日本無死。バットを折りながらも安打を放つ代打牧=東京ドーム

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は16日、準々決勝でイタリアと対戦する。横浜DeNAから代表入りした牧秀悟内野手(24)は1次リーグで2本塁打を放つなど存在感を発揮しており、注目度は日増しに上昇中だ。最強の仲間とともに世界の頂を目指すハマの若き大砲の活躍を、故郷の恩師も楽しみにしている。

 地肌が見えそうなほど短く刈り込んだヘアスタイルを目にして、テレビの前で笑い転げた。「秀悟は大一番の前には必ず髪を切るんだよね。さすが美容室の息子だよ」。幼い頃から知る牧の習慣だが、特徴的な髪形に思わず噴き出した。

 長野県中野市の少年野球チームでかつて牧を指導し、現在は後援会の代表理事を務める畔上浩一さん(63)は、世界の舞台で戦う教え子の姿を夢見心地で見守っている。

 熱気を見せるWBC。畔上さんは長野からも盛り上げようとパブリックビューイングを企画したが、諸事情で実現しなかった。それでも、牧が9日の中国戦で初本塁打を放った直後から、畔上さんの携帯電話に祝福の連絡が相次いだという。「皆さんそれぞれで応援してくれているんだよね」

© 株式会社神奈川新聞社