ヤンキースの開幕投手はコール 4年連続の大役は球団史上3位タイ

日本時間3月15日、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は今季の開幕投手をエース右腕のゲリット・コールが務めることを発表した。コールがヤンキースの開幕投手を務めるのは4年連続4度目。4年連続の大役は1903~06年のジャック・チェスブロと1967~70年のメル・ストットルマイヤーに並ぶ球団史上3位タイの記録である(1位タイは1932~37年のレフティ・ゴメスと2009~14年のCC・サバシアによる6年連続)。2009年以来の世界一を目指すヤンキースの戦いは今季もコールからスタートする。

現在32歳のコールは2019年オフにアストロズからFAとなり、9年3億2400万ドルの超大型契約でヤンキースに加入。それ以来、毎年開幕投手を務めてきたが、今季もその大役を担うことになった。昨季は33試合に先発して200回2/3を投げ、13勝8敗、防御率3.50、257奪三振を記録。被弾が目立ち、33本ものアーチを浴びたが、3年ぶりに200イニングをクリアし、球団新記録の257奪三振をマークするなど、高額年俸のエースとして及第点の働きを見せた。

オープン戦ではここまで3試合に先発して11イニングを投げ、1勝0敗、防御率2.45、17奪三振と順調な仕上がりを披露。ブーン監督によると、開幕までにあと2試合、オープン戦で登板する予定だという。「彼は本当にいい球を投げている。自分のやりたいことをしっかりできているんじゃないかな」とブーン監督。コールも「いい感じだと思う。予定通りのイニングを消化できているし、球数も問題ない」と自身の調整具合に手応えを感じているようだ。

ヤンキースはカルロス・ロドンとフランキー・モンタスが故障でローテーションを外れ、故障の影響で調整が遅れているネスター・コルテスが先発5番手に回るため、コール、ルイス・セベリーノ、ドミンゴ・ヘルマン、クラーク・シュミット、コルテスという順番のローテーションで開幕を迎える見込み。日本時間3月31日の開幕戦では、本拠地ヤンキー・スタジアムでジャイアンツと対戦する。

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