「未来へ はばたく」島内唯一の小学生 柏木君が卒業 西海・江島小中学校 

本田校長から卒業証書を受け取る柏木君(右)=西海市立江島小中(同校提供)

 長崎県西海市崎戸町江島の市立江島小中学校(本田清人校長)で15日、小学校の卒業式があり、島で唯一の小学生、柏木江樹君(12)が島民らの祝福を受けながら新たな門出を迎えた。
 柏木君は4人兄弟の末っ子で、長兄と次兄は同校の卒業生。2学年上の兄、元樹さん(14)も同校に通っており、4月から一緒に学ぶ。
 式には教職員や保護者、地域住民ら32人が参列。本田校長が卒業証書を柏木君に授与し式辞。男子フィギュアスケートの羽生結弦選手の「努力はうそをつく。でも無駄にはならない」との言葉を紹介し、「より豊かな、より幸せな人生を送るために、目標に向かって努力し続けられる、そんな人になってほしいと心から願っている」と激励した。
 柏木君は門出の言葉で、6年間の学校生活での出来事を述懐。見守り、支えてくれた両親や先生、地域の方々にお礼を述べ、「今日の喜びと感謝の気持ちを忘れず、未来と世界と夢に向かって大きくはばたいていく」と晴れやかな表情で誓った。
 江島小学校は今のところ、新入生や転入生がいないため4月から休校となる。


© 株式会社長崎新聞社