広陵(広島) “一戦必勝” で日本一目指す センバツ高校野球 18日開幕

3月18日(土)に開幕する春のセンバツ高校野球。中国地区代表として広島から広陵高校が出場します。2003年以来、4度目のセンバツ制覇を目指すチームを取材しました。

広陵高校 野球部 中井哲之 監督
「(去年の)夏の3回戦で負けたことの重さ、そういうくやしさが卒業していった3年生含めて全員にあった。全員がそのくやしさに対して取り組めたのは大きかった」

今週土曜日から始まるセンバツ、春の甲子園。去年秋の中国大会を制した広陵が、2年連続 26度目のセンバツに臨みます。

圧倒的な打力を武器に、新チームになってから公式戦と練習試合で合わせて50連勝。さらにことしに入ってからも7連勝を挙げ、1990年から広陵を率いる中井監督も確かな自信を胸に、甲子園へと挑みます。

中井哲之 監督
「『勝ったものが強い』とよくよく分かったチームでもあるし、再確認できた」

しかし、新チームになってからの連勝は、日々重ねてきた練習のたまものだけではありません。去年の夏、圧倒的な実力を備えながらも、県大会の予選で敗れてしまったくやしさが、チーム全体の練習意欲をさらに駆り立てました。

そのチームの中心となるのは、1年生からクリーンナップを担ってきた広陵の「ボンズ」こと、真鍋彗。

高校通算51本塁打を誇るパワーヒッターであり、全国からも常に注目が集まる存在です。

広陵高校 新3年 真鍋彗 選手
「ランナーが得点圏にいたら絶対返してやるという気持ちで毎打席入りたい。(ホームランを)打ちたいという思いもあるが、チームが勝つのが最優先なので、しっかりチームの仕事・役割に徹するだけ」

主に3番に入るその真鍋の後ろで、4番を打つのは、主将の 小林隼翔。監督からの信頼も厚く、こちらも高校通算25本塁打と広陵打線を引っ張ってきました。

広陵高校 新3年 小林隼翔 主将
「直鍋が勝負してもらえないことが多い中で、自分が次、いかに打つかというのを考えたときに、長打を狙うというより打率の残せる低くて強い打球を打てる打者になろうと決めて、冬に取り組んできた」

そして、チームのエースは、新2年生の 高尾響 です。入学して間もなくエースナンバーの1番を背負った高尾は、冬に取り組んできたトレーニングの成果もあり、練習試合では最速147キロをたたき出すなど、その実力にさらなる磨きがかかりました。

広陵高校 新2年 髙尾響 投手
「低めのまっすぐとスプリットがいいので、そこを見てほしい。絶対、最少失点で抑えたいし、流れが悪かったらバッターも打ちづらいから、いい流れを作りながら ピッチングできたらいい」

役者ぞろいの広陵が目指すのは、日本一のみ。20年ぶりの頂点を目指して、20日の初戦に臨みます。

広陵高校 野球部 中井哲之 監督
「新3年生・新2年生合わせて83人いるが、全員で1つになって、全員が主役なので、みんなでがんばりたいと思う」

広陵高校 新3年 小林隼翔 主将
「ずっと日本一を目指してやってきたが、日本一を取るための練習はここまでやってきたので、自信をもって一戦必勝でやっていきたい。日本一はもちろん取りたいけれど、ここからは目の前の試合だけを見て、日本一はあまり考えないようにしたい」

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