ホンダ、大型二輪アドベンチャー『XL750トランザルプ』に新開発エンジンを搭載。5月25日発売

 2023年3月16日、ホンダは新開発の直列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャースタイルの大型スポーツモデル『XL750 TRANSALP(XL750トランザルプ)』を、Honda Dreamより5月25日(木)に発売すると発表した。

 新型XL750トランザルプは、“Adventure Touring 日常から世界1周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー”をコンセプトに、歴代のトランザルプモデルが受け継いできた市街地から高速道路、峠道から未舗装路までのあらゆる道を快適に楽しめるモデルを目指して開発された。

 搭載されるエンジンは、新開発の水冷4ストロークOHC・4バルブ直列2気筒で、排気量は754cc。力強いトルク特性を発揮するとともに、高回転までスムーズに吹け上がる出力特性を特長とする。また、クラッチにはレバーの操作荷重軽減とシフトダウン時の後輪のホッピングを抑制する、アシスト&スリッパータイプのものが採用された。

 車体には、リヤフレーム一体型のダイヤモンドフレームにショーワ製の倒立フロントフォークを、リヤには路面追従性に優れたプロリンクサスペンションを採用することで、市街地から未舗装路までオールラウンドで快適な乗り心地を実現する。ブレーキはフロントが直径310mmのダブルディスク、リヤは直径256mmのシングルディスクという構成だ。

 装備面では、車両の情報を集約し表示する5.0インチTFTフルカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイや、車両とスマートフォンをBluetoothで連携することでハンドルスイッチ及び音声入力により、音楽再生や通話などの操作を可能とするHSVCSを採用。また、防風性能と空力性能を兼ね備えた機能的な大型ウインドスクリーンも奢られる。

 さらに、滑りやすい路面での安心感に寄与するHondaセレクタブル・トルク・コントロール(HSTC)を採用し、5種類のライディングモードを走行状況や好みに合わせて選択することも可能だ。この他、ウインカーを自動で停止させるオートキャンセルウインカーや、急制動をいち早く後続車に伝えるエマージェンシー・ストップシグナルなど、ライディングをサポートする電子制御を搭載することでライダーの利便性と安全性を高めている。

 カラーリングは、アドベンチャーイメージを引き立てる“ロスホワイト”の1色。メーカー希望小売価格は126万5000円(税込)だ。

新型ホンダXL750トランザルプは、ダイレクトなスロットルレスポンスに寄与するスロットル・バイ・ワイヤシステムが採用されている

■ホンダXL750トランザルプ 主要諸元

車名・型式 ホンダ・8BL-RD16

全長×全幅×全高(mm) 2325×840×1450

軸距(mm) 1,560

最低地上高(mm) 210

シート高(mm) 850

車両重量(kg) 208

乗車定員(人) 2

エンジン型式・種類 RD16E・水冷 4ストローク OHC(ユニカム)4バルブ 直列2気筒

総排気量(cm3) 754

内径×行程(mm) 87.0×63.5

圧縮比 11

最高出力(kW[PS]/rpm) 67[91]/9,500

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 75[7.6]/7,250

タイヤ フロント:90/90-21M/C 54H /リヤ:150/70R18M/C 70H

ブレーキ形式 フロント:油圧式ダブルディスク /リヤ:油圧式ディスク

懸架方式 フロント:テレスコピック式(倒立サス)/リヤ:スイングアーム式(プロリンク)

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