神奈川の特殊詐欺、増加歯止めかからず 被害額1、2月で6割増、5億8千万円に

神奈川県警本部

 神奈川県警が認知した特殊詐欺の統計(暫定値)で、今年1、2月の累計被害額が前年同期と比べ約58%増の約5億8千万円に達したことが分かった。昨年の年間被害額は4年ぶりに増加。組織を強化し、本部長自らが年始の仕事始め式で「最重要課題の一つ。総力を挙げて対策に取り組む」と幹部職員に呼びかけたが、増加傾向に歯止めがかかっていない。

 2018年以降、減少してきたが一転、一昨年末ごろから増加し始め、急増へと向かっている。拡大する発生件数に摘発が追いついていない。県警は「手口の変遷があり、引き続き実行犯の摘発に取り組む」としている。

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