WBC9日目 プエルトリコがドミニカ共和国を破り2位通過を決める

日本時間3月16日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会9日目を迎え、プールDは最終日の2試合が行われた。すでに1位通過を決めているベネズエラは、イスラエルに5対1で勝利。準々決勝ではプールCを2位で通過したアメリカと対戦する。一方、ドミニカ共和国とプエルトリコによる2位通過をかけた大一番は、3回表に一挙4点を先制したプエルトリコが5対2で勝利。ところが、試合終了後の歓喜の輪のなかで守護神エドウィン・ディアス(メッツ)が故障し、素直に喜べない状況となってしまった。

ベネズエラは初回にロナルド・アクーニャJr.とエウヘニオ・スアレスのタイムリーで3点を先制。4回表にエデュアルド・エスコバー、6回表にエウヘニオ・スアレスがそれぞれソロ本塁打を放ち、リードを5点に広げた。7回裏にジェイコブ・ゴールドファーブのタイムリーで1点を返されたが、先発のヘスス・ルザードをはじめとする4人の投手がイスラエル打線に9安打を浴びながらも1失点に抑え、5対1で危なげなく勝利を収めた。

勝てば2位通過、負ければ敗退というドミニカ共和国とプエルトリコによる大一番は、3回表にプエルトリコがクリスチャン・バスケスのソロ本塁打、フランシスコ・リンドーアとキケ・ヘルナンデスのタイムリーなどで一挙4点を先制。3回裏にフアン・ソトのソロ本塁打で1点を返されたものの、5回表にリンドーアのセンター前ヒットを中堅フリオ・ロドリゲスが後逸し、その間にリンドーアは一気に5点目のホームを踏んだ。

ドミニカ共和国は5回裏に無死満塁の大チャンスを迎えたが、マニー・マチャドの併殺打の間に奪った1点どまり。5対2と3点リードで迎えた9回裏を守護神ディアスが抑え、5対2で勝利したプエルトリコがプールDの2位通過を決めた。準々決勝ではプールCを1位で通過したメキシコと対戦する。

なお、試合後の歓喜の輪のなかで、試合を締めくくったディアスが右膝を負傷。検査の結果、膝蓋腱の断裂が判明して手術を受け、今季全休が濃厚となっている。

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