WBC9日目 侍ジャパンがイタリアに快勝 5大会連続の準決勝進出

日本時間3月16日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会9日目を迎え、東京ドームでは侍ジャパン対イタリアの準々決勝が行われた。「マイアミ行きの切符」をかけた一戦で、侍ジャパンの栗山英樹監督は大谷翔平(エンゼルス)を先発に起用。7回からの2イニングにはダルビッシュ有(パドレス)も起用し、岡本和真(巨人)の2安打5打点の大活躍もあって9対3で快勝した。この結果、侍ジャパンは5大会連続の準決勝進出(ベスト4)が決定。ローンデポ・パークで行われる準決勝ではメキシコ対プエルトリコの勝者と対戦する。

侍ジャパンは初回無死1・2塁の好機を生かせなかったものの、2回表に大谷がビニー・パスカンティーノを相手に102マイル(約164キロ)を計測。東京ドームを大いに沸かせた。両軍無得点で迎えた3回裏に意表を突いた大谷のバント安打などで一死1・3塁とし、吉田正尚のショートゴロの間に1点を先制。さらに二死1・2塁から岡本がレフトスタンドへの3ランを放ち、4点のリードを奪った。

大谷は5回表に2つの与死球などで二死満塁のピンチを背負い、ドミニク・フレッチャーに2点タイムリーを許したところで降板。2番手の伊藤大海がブレット・サリバンをショートフライに打ち取り、イタリアのさらなる反撃を阻止した。すると、5回裏に村上宗隆と岡本が連続タイムリー二塁打を放ち、3点を追加。7回裏にも吉田のソロ本塁打と源田壮亮のタイムリーで2点を追加し、大量7点をリードした。

7回表から登板していた4番手のダルビッシュが8回表にフレッチャーのソロ本塁打で1点を失ったが、9回表は5番手の大勢が無死1・2塁のピンチを招きながらも後続3人を打ち取って試合終了。9対3でイタリアに快勝し、準決勝進出を決めた。

なお、試合後にはプールBのMVPに選ばれた大谷の表彰式が行われ、ヒーローインタビューでは岡本が「最高です」を連発して超満員のファンを喜ばせた。

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