「クルマ好きな会社に」マツダ5年ぶりにトップ交代へ 毛籠専務が昇格

マツダは、丸本明社長にかわり、毛籠勝弘専務が新たに社長に昇格する人事を発表しました。

毛籠勝弘 専務
「大きな変化の波を乗り越えていくために、全員の力と知恵を結集させていきたい」

新たに社長に就任することになった毛籠勝弘専務は営業出身で、主力市場の北米法人のトップを5年間務めました。

毛籠勝弘 専務
「どのような時代になっても、時代に適合し走る歓びで移動体験の感動を量産するクルマ好きな会社でありたい」

社長交替は5年ぶりとなります。

現在の丸本社長は、2018年、当時の小飼雅道社長に代わり、就任しました。翌年からはマツダ3など新世代商品群の投入に注力。マツダ初となる電気自動車MXー30も発表しました。

コロナ禍で2021年3月期は316億円の赤字に陥りましたが、収益基盤の立て直しをはかり好転。資本提携交渉を担ったトヨタと、アメリカ・アラバマ州での合弁工場立ち上げをすすめ、去年1月から現地での生産をスタートさせました。

現在はCXー60など利益率が高いラージ商品群を相次いで投入するなど攻勢を強め、今年はCXー90を北米で販売することや、発電用ロータリーエンジンを載せる車種の投入を発表していました。丸本社長は、次期社長となる毛籠専務の営業手腕を高く評価したと話します。

丸本明 社長
「北米マツダのCEOとしてブランド価値経営を定着させながら、販売ネットワーク、自動車販売金融の改革を実行し、現在では最も収益を上げる市場に変革してきたこの成果を高く評価しています」

毛籠専務は、社長就任に向け自動車業界を取り巻く環境の変化に対応していきたいと意気込みます。

毛籠勝弘 専務
「ラージ商品の展開を成功裡に導きたいということが一つ、原価の低減活動をやり、さらに筋肉質にしていく。将来のカーボンニュートラルへの対応の布石をうっていく」

社長交代は6月の株主総会と取締役会で正式に決定する予定です。

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