「暑くなれば外すかな」外してもいいのに外せない…“脱マスク”まばらのナゼ

様子見ムードはいまだに続いているようです。3月13日から着脱は、個人の判断となったマスク。いまも「着ける派」が大勢を占めています。外していいのに外せない。みなさんの心のうちは?

<山本太朗記者>

「午前8時のJR静岡駅に来ています。脱マスクの動きが進み、5日目となりましたが、駅の改札口を見ますと、ほとんどの通勤通学の人たちがマスクをしています」

今週の月曜から始まった「脱マスク」への動き。スタートから5日が経ちましたが、17日のJR静岡駅では行きかう人のほとんどがマスクを着用していて、月曜日の朝とあまり変わりはありませんでした。

SBSでは、JR静岡駅の通勤ラッシュの同じ時間帯でマスクを外している人の割合を調べてみました。3月17日の通勤ラッシュの時間帯。マスクを外している人の割合は1.9%。

一方、13日の通勤ラッシュでは、マスクを外している人の割合は1.6%。月曜日と比べてみてもほとんど変わらず、マスクを外している人はごくわずかです。

<マスクを着用している>

「花粉症の対策もあるし、家族や会社のメンバーもいるので、このまま継続して着けようかなと。夏場になって暑くなれば外す機会が増えてくるのかなと」

<マスクを外した人>

「インフルエンザと同じかなと実体験で思っていて、外すように政府も動いているので、もういいかなと」

Q.外していると周りの目は?

「最初は遠くの方からおじさんに睨まれたけど、今は大丈夫かなと思う」

この1週間、SBSでは、さまざまな施設でマスクへの対応を取材しましたが、いずれの場所も基本的には訪れる人へのマスク着用は個人の判断に委ね、受け入れる側は当面、マスクを着用するという判断になっています。

3月17日、静岡県内では、新たに197人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。一時に比べて、感染は落ち着きを見せていてマスクを外しやすい状況になっているはずですが。

<静岡県健康福祉部 後藤幹生参事>

「対人距離の感じ方、空間の広さ狭さの感じ方。ご自身の周りの環境を総合的に判断して、マスクをしようと思っているのではないか」

マスクは個人判断ですが、いまだに新型コロナは2類相当のままです。感染すると行動制限がかかるなど、体だけでなく、社会的にも負担がかかります。

<山本太朗記者>

「新型コロナの生活が始まっておよそ3年。マスクが私たちの一部になりました。今回の脱マスクの動きが、マスク越しではなく、顔を見ながら何も気にせず会話できるようになるのか。もう少しの辛抱です」

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