サッカー共用スタジアムも!WBC開催のアメリカ、「野球場」収容人数ランキングTOP10

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はいよいよベスト4。

これまで試合を日本で行ってきた日本代表の侍ジャパンだが、準決勝からは舞台をアメリカへ移し、14年ぶり3度目の世界一を目指す。

準決勝と決勝の会場は、フロリダ州マイアミのローンデポ・パークだ。

MLBのマイアミ・マーリンズが2012年から本拠地としている、開閉式屋根付きの野球場。収容人数は36,742人となっている。

アメリカと言えば、世界一のスタジアム大国!

そこでWBCに合わせて、アメリカの野球場の収容人数ランキングTOP10を紹介する。ちなみに、ローンデポ・パークは29位だ。

10位 シチズンズ・バンク・パーク

42,792人収容/ペンシルベニア州フィラデルフィア

使用チーム:フィラデルフィア・フィリーズ

2000年代前半までフィリーズとNFLのイーグルスは本拠地を共用していたが、それぞれが専用の新スタジアムを計画。シチズンズ・バンク・パークは2004年に完成した。

隣接地にはイーグルスのリンカーン・フィナンシャル・フィールド(71,896人収容)が建っている。

9位 オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ

44,970人収容/メリーランド州ボルチモア

使用チーム:ボルチモア・オリオールズ

レンガと鉄骨を組み合わせた外観や左右非対称のフィールドなど、懐かしさと新しさが同居した新時代の野球場として1992年にオープン。日本のMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島のコンセプトやデザインにも影響を与えたという。

「カムデン・ヤーズ」は建設地に以前あった操車場の名称。

8位 ブッシュ・スタジアム

45,494位/ミズーリ州セントルイス

使用チーム:セントルイス・カージナルス

外野が開けた造りで、奥に見えるセントルイスのシンボルであるゲートウェイ・アーチが印象的なスタジアム。

最多の観客数48,263人を記録したのは、2013年5月に開催されたサッカーのチェルシー対マンチェスター・シティだ。

7位 エンジェル・スタジアム・オブ・アナハイム

45,517人収容/カリフォルニア州アナハイム

使用チーム:ロサンゼルス・エンジェルス

大谷翔平の活躍により日本でお馴染みとなったスタジアム。1966年のオープン当初は「アナハイム・スタジアム」という名称だった。

NFLのロサンゼルス・ラムズが移転してきたことで一時アメフトとの共用に改修されたが、ラムズがセントルイスへ移転した90年代に野球専用に再改修されている。

6位 ヤンキー・スタジアム

46,537人収容/ニューヨーク州ニューヨーク

使用チーム:ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・シティFC

MLBを象徴するスタジアムの一つ。1923年から使用されてきた旧ヤンキー・スタジアムの老朽化により2009年に新設された。

建設費は破格の15億ドル。2015年からMLSのニューヨーク・シティFCもホームとして使用している。

5位 T-モバイル・パーク

47,929人収容/ワシントン州シアトル

使用チーム:シアトル・マリナーズ

アメリカで2番目となる開閉式屋根付き天然芝の野球場。マリナーズはそれまで閉鎖式のキングドームを本拠地としていたが、閉塞感があったことなどから1999年開場のT-モバイル・パークでは開閉式の屋根が採用された。

2018年までの名称「セーフコ・フィールド」のほうがおそらく日本では有名。

4位 チェイス・フィールド

48,686人収容/アリゾナ州フェニックス

使用チーム:アリゾナ・ダイアモンドバックス

こちらがアメリカ初の開閉式屋根付き野球場。1998年のオープン時は天然芝だったが、気候的な面での生育の難しさから2019年に人工芝へ変更された。

今回のWBCではアメリカのいるC組の全10試合を開催。アメリカ対メキシコの試合で大会最多の47,534人を動員している。

3位 クアーズ・フィールド

50,144人収容/コロラド州デンバー

使用チーム:コロラド・ロッキーズ

標高1600メートルにあるため気圧が低く、打球がよく飛ぶことから打者有利で知られるスタジアム。

それだけに1996年9月17日にドジャース所属の野茂英雄が達成した、この球場唯一のノーヒットノーランは偉業として今でもたたえられている。

2位 ドジャー・スタジアム

56,000人/カリフォルニア州ロサンゼルス

使用チーム:ロサンゼルス・ドジャース

東の横綱ヤンキースに対し、西の横綱と言えるドジャースの本拠地。日本が前回WBCで優勝した2009年大会は決勝の地だった。

オープンは1962年。MLBではすっかり珍しくなった左右対称の球場で、昨今の新スタジアムが漂わせる“懐かしさ”とは違う、牧歌的な匂いのする巨大球場だ。

1位 オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム

56,782人収容/カリフォルニア州オークランド

使用チーム:オークランド・アスレチックス

NFLレイダースの新本拠地に加え、MLBチームの誘致を目指して1966年に建設された多目的スタジアム。アスレチックスがカンザスシティから移転してきたことで1968年から野球の試合も開催されるようになった。

野球場からフットボールのスタジアムへ、1日で変身する様子は一見の価値がある。

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しかし時は過ぎ、レイダースは2020年にラスベガスへ移転。アスレチックスもオークランド市内で新しいボールパーク構想を進めているとのことだ。

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