水の国・熊本の地下水からマイクロプラスチックが…消費されたプラスチックの行方は――

KAB熊本朝日放送は、3月21日に自社制作のドキュメント番組「プラスチックの行方~『水の国』からの警鐘~」(午前9:55、熊本ローカル)を放送する。番組は2月25日に「テレメンタリー」(テレビ朝日系)でオンエアされたもの。今回、視聴者へあらためて警鐘を鳴らすべく、再度単発番組として編成された。

「水の郷百選」に四つの市町村が認定され、“水の国”とも称される熊本県。その一つである熊本市では、約74万人の水道水源のすべてを地下水で賄っている。そんな日本一の地下水都市の水から、2021年に国内で初めてマイクロプラスチック(微細なプラスチックごみの総称で、5mm以下のものを指す)が検出された。風雨の影響で集積所から外へ出てしまったごみや、ポイ捨てなどが原因で河川から海へと流れ着いた廃棄物などが、波や砂にもまれ、どんどん小さくなることで生み出されている。年々深刻化していることが問題視されている。

安価に大量生産できるプラスチックは、私たちの暮らしを支えるあらゆる製品に使われており、今や欠かせない存在。しかし、流出したこれらのごみは、陸や海、大気へと拡散されてしまう。それが水の国が誇る地下水にまで入り込んでいたのだ。一体これらはどこから来たのか?

番組では、国内外の最新の研究結果から、生態系への影響が懸念される実験結果や研究者の見解を紹介。われわれの生活を支える水とプラスチック製品。これらの問題にどう向き合うべきか提起する。

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