メッツにさらなる故障者発生か ニモがオープン戦で右足首を痛める

守護神エドウィン・ディアスを右膝の故障により欠くことになってしまったメッツだが、主力選手にさらなる離脱者が発生する可能性が出てきた。日本時間3月18日、マーリンズとのオープン戦に出場していたブランドン・ニモが右足首を負傷。4回裏の走塁時、併殺を阻止しようとして二塁へスライディングした際にスパイクが土に引っかかり、右足首を痛めてしまったようだ。今オフ、メッツはディアスと5年1億200万ドル、ニモと8年1億6200万ドルで再契約。その2人を欠いた状態でシーズン開幕を迎えることになるかもしれない。

右足首を痛めたニモは数分間、激痛によりその場から動けなかった。その後、足を引きずりながらベンチに戻り、代走のティム・ロカストロと交代。メッツは「右足首の痛み」と第一報を出したが、明日検査を行い、適切なタイミングで新たな情報を出す予定となっている。

現在29歳のニモは今季がメジャー8年目のシーズン。昨季は自己最多の151試合に出場し、打率.274、16本塁打、64打点、3盗塁、出塁率.367、OPS.800を記録した。優れた選球眼を持ち、出塁能力の高い打者として知られており、2018年、2020年、2021年と出塁率4割以上のシーズンが3度。通算打率.269に対し、通算出塁率は.385をマークしている。

大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの資金力を最大限に活用し、大型補強を敢行した今季のメッツだが、守護神ディアスに続いて正中堅手ニモまで欠くことになれば、大幅な戦力ダウンは避けられない。もしニモが故障者リスト入りすることになれば、「4人目の外野手」としてチームに加わったトミー・ファムが代役を務めることになるだろう。

なお、メッツはこの日、ツインズからウエーバーで救援右腕デニス・サンタナを獲得。ディアス離脱によってブルペンに空いた穴を埋めるための動きを早速見せた。ディアスに代わるクローザー候補にはアダム・オッタビーノやデービッド・ロバートソンが挙げられている。

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