メクル第700号 もうすぐ「統一地方選挙」 よりよい地域へ、大切な機会

誰が選ばれるのか―。投票が締め切られると、有権者の「1票」を集めた投票箱を開いて集計作業が行われます

 この春、全国の知事や市町村長、地方議会議員の選挙を一斉(いっせい)に行う、4年に1度の「統一(とういつ)地方選挙」があります。皆(みな)さんの住んでいる地域(ちいき)をよくするために働いてくれる市長や町長、地方議員を投票で選ぶ大切な機会です。

 選挙の日程(にってい)を全国的にそろえて行うのは、有権者(ゆうけんしゃ)(投票する権利(けんり)のある人)の選挙への関心を高めたり、スムーズに、効率的(こうりつてき)に選挙の準備(じゅんび)や運営(うんえい)をできるようにしたりするためです。戦後間もない1947年に第1回があり、今年で20回目になります。
 しかし、これまでに4年の任期途中(にんきとちゅう)で市長や町長がやめたり、議会が解散(かいさん)したりしたところもあり各地の選挙日程は次第にずれてきました。今回は千(せん)件近くの選挙が行われる予定ですが、一斉に実施(じっし)する割合(わりあい)は3割(わり)を切っています。
 統一選挙の日程は前半と後半の2回あります。投票日が4月9日の第1ラウンドで都道府県知事や人口の多い政令指定都市の市長、議会議員の選挙を、23日の第2ラウンドでその他の市町村の市町村長、議会議員の選挙などを行います。
 長崎県では、9日に県議会議員、23日に4市町長(長崎市、佐世保(させぼ)市、東彼杵(ひがしそのぎ)町、小値賀(おぢか)町)、8市町の議会議員(長崎市、佐世保市、大村市、長与(ながよ)町、時津(とぎつ)町、東彼杵町、川棚(かわたな)町、小値賀町)の選挙があります。
 前回の長崎県議会議員選挙の投票率(とうひょうりつ)は48.02%で過去(かこ)最低を記録しました。今回は投票率の行方をはじめ、人口減少(げんしょう)や高齢化(こうれいか)による議員のなり手不足、女性(じょせい)議員の少なさも課題として注目されています。

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