68年の歴史に幕 熊谷・星宮小で閉校式、行田から編入した地区 成田小と統合、4月に成田星宮小が開校へ

小林哲也市長(右)に校旗を返納する秋元敏行校長=18日午前、熊谷市立星宮小学校

 今月末で68年の歴史に幕を閉じる埼玉県熊谷市立星宮小学校(秋元敏行校長、児童数53人)で18日、閉校式が行われ、児童や職員が思い出のある校舎に別れを告げた。

 同校は明治5(1872)年に池上学校として開校。昭和30(1955)年に池上・下川上地区が行田市から熊谷市に編入した。昭和34(59)年のピーク時には181人の児童が在籍していたが、少子化の影響で児童数は減少。成田小と共に統合され、4月には成田小の場所に新たに成田星宮小が開校される。

 閉校式で秋元校長は「掲げた教育の高き理想は脈々と受け継がれる」とあいさつ。児童代表で6年生の小沢和羽さん(12)は「人数は少なかったけど、団結力はどこにも負けない」と語った。児童はニュージーランドのマオリ族の民族舞踊で、オリジナルの「ハカ」を披露後、秋元校長が小林哲也市長に校旗を返納し、小林市長からは秋元校長に記念プレートが贈呈された。

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