『県民鳥のオシドリ』 昨年比24%減 2028羽 1月に131地点調査、57カ所で生息確認

本県に飛来したオシドリ=佐世保市江楯池(榧宏介さん撮影)

 日本野鳥の会県支部は1月に実施した第25回県民鳥オシドリ県下一斉調査の結果をまとめた。調査した131地点のうち、生息を確認したのは57カ所、総数2028羽で、昨年の2655羽と比べ24%減少した。
 オシドリはカモの一種で、オスの羽色が美しい。1966年に県民鳥に指定された。冬に本県に飛来し、樹木に囲まれたダムや池でドングリを食べる。同支部は99年から環境保全に役立てようと、対馬市を除き一斉調査をしている。
 生息数が今年100羽を超えたのは、勝本ダム(壱岐市)262羽、川原大池(長崎市)181羽、雪浦ダム(西海市)176羽、柳田ため池(壱岐市)100羽の4カ所。郡市別では、壱岐市587羽、長崎市563羽、佐世保市328羽、西海市176羽、東彼杵郡134羽-の順。
 生息数は2018年以降200羽前後の幅で増減を繰り返していたが、今年は627羽減と大きかった。同支部は「今冬はドングリを好むトモエガモが諫早湾の調整池に多数飛来。オシドリが少なかったことと関係あるかもしれない」と推測している。

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