緑道の芸術作品清掃 次代へバトン 都城泉ケ丘高生

 都城市高木原緑道の学校前にある芸術作品を清掃している都城泉ケ丘高生有志「チームかたして」が次代に引き継がれることになった。14日には1、2年生約20人が清掃した。
 イタリア在住の彫刻家緒方良信さん(74)の「水の道」、スペイン在住の芸術家又木啓子さん(70)=いずれも同市出身=がデザインした「北泉橋」をきれいにしようと2022年3月に当時2年生の5人で結成。生徒に呼びかけ清掃活動を2回実施した。
 5人の卒業によりユネスコ部が活動を引き受けることになり西川美天部長(17)と永濵心愛副部長(17)が、チームメンバーの3年堺梨音さん(18)に名乗り出た。
 同日はブラシで橋のタイルを磨いたり欄干をスポンジでぬぐうなど約2時間作業=写真。帰国していた又木さんも訪れ「橋は最も通るだろう泉の後輩を意識して制作した。チーム名の名付け親でもあるだけに活動継続はうれしい」と話した。
 2人は「緑道は思いでの場の一つ。先輩の思いを引き継いで芸術作品を大切にしたい」と笑顔。堺さんは「市民まで参加する活動に広がれば」と期待した。

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