WBC準決勝に臨む福井県勢3選手…吉田正尚は「少し重く感じる」、中村悠平はメキシコの1番を警戒

打撃練習で快音を響かせる吉田正尚=マイアミ

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は3月19日、準決勝の会場となる米マイアミのローンデポ・パークで公式練習を行った。3月20日(日本時間21日午前8時開始)のメキシコとの準決勝に向けて吉田正尚(福井市出身、レッドソックス)、中村悠平(福井商業高校出身、ヤクルト)、山崎颯一郎(敦賀気比高出身、オリックス)の福井県勢3選手も最終調整を行った。

 吉田は左翼の位置入念にアップを行った後、ノックを受けた。左翼後方はフェンスと金網が入り混ざっており、何度もクッションボールの跳ね返りを確認していた。マイアミは高温多湿な地域とあって「(球が)少し重く感じる」と話す。だが、打撃練習では中堅方向中心に長打性の当たりを重ね、右中間上段席に本塁打を放つなど「順調にきている」と表情は明るかった。

 中村は打撃練習では広角にライナー性の当たりを打ち分けた。守備練習時には笑顔も見られ、リラックスした様子で試合に備えた。「(メキシコは)かなり強打者がそろっている印象。(1番の)アロザレーナを打たせてしまうとチーム全体が勢いに乗ってしまう」と初の準決勝進出を果たした相手を警戒した。

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 山崎颯はユニホームを着用して練習に臨んだ。オリックスのチームメートである宇田川と行ったキャッチボールでは試合を想定し、セットポジションでの投球を繰り返した。その後ブルペン入りし、「感覚は悪くない」と直球と変化球を交えて約20球を投げ込んだ。追加招集で日本代表に合流した直後の準々決勝では登板がなかっただけに「あとは本戦で出力が上がったときにどこまでできるか」とメキシコ戦での登板を見据えた。

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