ブレーブスの正遊撃手争いが決着か 若手遊撃手2名がマイナー降格

今オフ、正遊撃手ダンズビー・スワンソンがフリーエージェント(FA)となってカブスへ移籍したブレーブス。地区6連覇に向けて、スワンソンの後釜となる正遊撃手争いが注目されていたが、どうやらその争いが決着したようだ。日本時間3月21日、ブレーブスはブレイデン・シューメイク、ボーン・グリッソムの両若手遊撃手をマイナーAAA級グウィネットへ降格させたことを発表。これにより、メジャー8年目の28歳、オーランド・アルシアが開幕から正遊撃手を務めることがほぼ確実となった。

25歳のシューメイクは2019年ドラフト1巡目(全体21位)でブレーブスに入団した有望株。まだメジャー経験はないものの、昨季すでにAAA級に到達しており、今年のオープン戦は14試合に出場して打率.323、OPS.823の好成績を残していた。一方、22歳のグリッソムは昨年8月にメジャーデビューし、41試合に出場して打率.291、5本塁打、5盗塁、OPS.793を記録。今年のオープン戦でも12試合で打率.371、OPS.829と活躍していたが、守備面に不安があるため、ブレーブスはマイナーで実戦経験を積ませることを選択したようだ。

アルシアは2017~20年にブリュワーズで正遊撃手を務めた実績があり、ブレーブス移籍後はユーティリティ・プレーヤーという立場でチームに貢献してきた。昨季は68試合に出場して打率.244、9本塁打、30打点、OPS.732を記録。レギュラーを務めるのは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で短縮シーズンとなった2020年以来3年ぶりということになる。

アルシアが1年を通して正遊撃手を務める可能性は低く、おそらくシューメイクもしくはグリッソムのメジャー昇格の準備が整った段階で、「つなぎ役」の立場のアルシアから若手へのバトンタッチが行われることになるだろう。シューメイクは打撃、グリッソムは守備という課題を抱えており、その課題を克服した者が「真の正遊撃手争い」を制することになりそうだ。

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