藤井棋王「六冠は非常に光栄」 色紙もお披露目 日光で記者会見【動画】

記者会見で「六冠」の直筆色紙を手に笑顔を見せる藤井六冠=20日午前9時5分、日光きぬ川スパホテル三日月

 第48期棋王戦コナミグループ杯(下野新聞社、日本将棋連盟など主催)を制し、将棋界最年少の20歳8カ月で六つのタイトルを獲得した藤井聡太(ふじいそうた)六冠=竜王・王位・叡王・王将・棋聖・棋王=(20)は熱戦から一夜明けた20日、栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で記者会見に臨み、「結果を出すことができたと改めて実感した」と喜びを語った。

 「六冠」と揮毫(きごう)した色紙を報道陣にお披露目した藤井六冠は「タイトル数自体を意識することはあまりないが、六冠は非常に光栄」と、はにかんだ笑顔で撮影に応じた。

 今期の対局を「粘り強く指して、結果につなげられたのは大きな収穫だった」と振り返った。一方で「長考した場面で、適切な判断ができなかったところが多かった。読みだけでなく、局面を俯瞰(ふかん)的に捉えて判断する力が足りていないと感じる」と課題も挙げた。

 七冠に向けては「名人戦まで2週間くらいしかない。すぐに改善することは難しいが、意識を持ってやっていければ」と意気込みを語った。

 新型コロナウイルスによる行動制限の緩和が進む中、将棋以外でやってみたいことを問われると、「これまでと何か大きく変わるということはないが、今回こちらに来るのに初めて東武線に乗ることができて楽しかった。鉄道に乗る機会を少しずつ増やしていけたらと思っている」と“乗り鉄”ならではの一面も見せた。

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