侍ジャパンが劇的逆転サヨナラ勝ちで決勝進出! 村上の一打で決着

日本時間3月21日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はローンデポ・パークで準決勝の2試合目が行われ、侍ジャパン(B組1位)とメキシコ(C組1位)が対戦した。侍ジャパンは3点ビハインドの7回裏に吉田正尚の2号3ランで同点に追いつき、8回表に2点を勝ち越されたものの、8回裏に1点を返し、9回裏に村上宗隆の2点タイムリー二塁打で劇的な逆転サヨナラ勝ち。明日(日本時間3月22日)、3大会ぶりの優勝をかけて、連覇を狙うアメリカ(C組2位)と対戦する。

侍ジャパンが佐々木朗希、メキシコがパトリック・サンドバルの先発で始まった一戦は、両先発投手の好投で白熱した投手戦となったが、メキシコが4回表二死からラウディ・テレズとアイザック・パレイデスの連打で1・2塁のチャンスを作り、ルイス・ウリアスの1号3ランで先制。侍ジャパンはチャンスを作りながらもあと一本が出ず、5回裏には岡本和真のレフトへの大飛球がランディ・アロザレーナの本塁打キャッチに阻まれる不運もあった。

しかし、7回裏二死から近藤健介のヒット、大谷翔平の四球で1・2塁のチャンスを迎えると、吉田がライトへの2号3ランを放ち、3対3の同点。ところが、メキシコは8回表一死からアロザレーナが二塁打でチャンスメイクし、アレックス・バーデューゴのタイムリー二塁打、パレイデスのタイムリーで2点を勝ち越した。

侍ジャパンは8回裏一死2・3塁から代打・山川穂高の犠飛で1点を返し、9回裏はメキシコのクローザー、ジオバニー・ガイエゴスから大谷のヒット、吉田の四球で無死1・2塁のチャンス。ここで村上がセンターオーバーの二塁打を放ち、二塁走者の大谷に続いて、一塁走者の代走・周東右京がホームインし、WBCでは侍ジャパン史上初となるサヨナラ勝ちを収めた。

これで日本は大会連覇を成し遂げた第2回大会、3大会ぶりとなる決勝進出が決定。前回王者のアメリカと対戦する。アメリカの連覇か、それとも侍ジャパンの3度目の優勝か。第5回WBCはいよいよクライマックスを迎える。

なお、同点3ランを放った吉田は今大会通算13打点となり、WBC新記録を樹立した(同時に侍ジャパンのWBC通算最多打点記録も更新)。

© MLB Advanced Media, LP.