学びやに感謝と惜別 那須塩原の3小学校で閉校式 統合控え関谷、横林、大貫小

関谷小の校旗返納

 【那須塩原】施設一体型義務教育学校「箒根学園」の4月開校に伴い、今月閉校する関谷、横林、大貫小は21日までに、各校で閉校記念行事を実施した。児童や教職員、地元住民、市職員らがそれぞれ参加し、多くの児童と地域を見守った学びやに感謝と惜別の思いを届けた。

 関谷小は同日、約200人が参加して閉校式を行った。今春卒業した6年生の桑野凰雅(くわのおうが)君(12)と平山(ひらやま)かおりさん(12)が児童を代表し、「楽しい日々と学びは絶対に忘れない。さようなら関谷小、ありがとう関谷小」などと別れのあいさつをした。渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長に校旗を返納した山本幸子(やまもとさちこ)校長(57)は「家族や地域への感謝を忘れず、関谷っ子としての自信と誇りを持って新しい学校でも生活してほしい」と児童に言葉を贈った。

 横林小も同日、閉校式とお別れの会を開催。約70人が見守った式では、6年八月朔日(ほずみ)琴春(こはる)さん(12)が「多くを学び、思い出もたくさんつくれた」、同東泉圭悟(とうせんけいご)君(12)が「最後の卒業生として素晴らしい学校で学べたことは誇り」と児童を代表して語った。お別れの会では、同校の歴史や学校生活を収めた思い出動画の上映と、打ち上げ花火を行った。

 大貫小は18日に閉校式と記念式典を実施し、約150人が参加した。記念式典では歴代の卒業写真や学校生活を記録した動画を上映し、地元住民からの寄付金で製作した記念碑の除幕式を行った。室井壮夫(むろいたけお)校長(55)は「温かく見守ってくれた皆さんに感謝したい」とあいさつした。

 箒根学園は市小中学校適正配置基本計画(第2段階)に基づき、箒根中と関谷、横林、大貫小を統合して開校する。

横林小の校旗返納
地元住民からの寄付金で製作した大貫小の記念碑と同校児童たち

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