美作大学社会福祉学科現役合格率過去最高の98%を記録 第35回「社会福祉士国家試験」/ 岡山県津山市

2月に行われた第35回「社会福祉士国家試験」で、美作大学社会福祉学科(岡山県津山市)は、受験した4年生45人中44人が合格し、現役合格率は同大で過去最高の98%を記録した。合格率は全国の私大(123校中)で初めて1位、国公立を含む大学(153校中)で見ても4位という快挙となり、教育力の高さを示した。
同科では、福祉の現場経験のある教員による実践的な授業を行っており、グループごとの少人数制で学生をきめ細かくサポート。学生たちは始業前や放課後などに教員研究室に集まって勉強に打ち込み、日帰り合宿なども行って国家試験に備えてきた。
目標としていた全員合格とはならなかったものの、全国平均合格率48・2%を大幅に上回り、これまでの同大最高だった2020年度の92%を更新。中四国・九州地方の私大では7年連続1位の成績を残した。
試験は150点満点で、同大は136点の学生をはじめ得点率も高かった。学科長の小坂田稔特任教授は「学生も教員も一人ひとりが1年間よく頑張り、その成果が出た。入学してからの学生の成長値も高い。来年は合格率100%を目指したい」と話す。
また、ゼミやサークルなど地域でさまざまな取り組みをしており、専門職としての学びに生かしている。同科の就職率は100%で、その9割が専門職に進み、本年度は8人が公務員(大阪府庁、大阪市役所、高知県庁、その他市町)として採用された。
※合格率の比較は新卒受験者10人未満の大学、専門学校、通信過程を除く。

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