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延岡市の離島・島浦島のPRにつなげようと、島の漁業者でつくる島野浦地区離島漁業再生協議会(木下拓磨会長)が、郷土料理の鯛茶漬けを商品化した。同市の道の駅や宮崎市の宮崎空港ビルで販売。今後販路を広げる予定で、関係者は「島を知ってもらうきっかけにし、関係人口を増やしたい」と意気込んでいる。
鯛茶漬けは砂糖としょうゆ、酒にマダイの切り身を漬け込んだもので、昔から島で食べられてきた。協議会によると、潮の流れが速い漁場で育った島浦産のマダイは、身が締まって歯応えが良く、脂も程よく乗っているという。
協議会はこの鯛茶漬けに着目し、商品化を企画。商品開発のノウハウがなかったため、同市の延岡信用金庫(黒木哲也理事長)と、信金中央金庫の100%子会社でコンサル事業を行う「しんきん地域創生ネットワーク」(東京、高田眞社長)に協力を依頼した。パッケージのデザインや販売方法などを考え、アレンジレシピの開発や試験販売も行った。
商品名は「しまんだの鯛茶漬け」。マダイの切り身をたれに漬け込み、真空包装後に急速冷凍した。道の駅「北川はゆま」で1080円、宮崎空港で1190円で販売している。
木下会長(35)は「味付けも試行錯誤して一番いいかたちで商品化できた。少しずつ県外にも発信して認知度を上げ、『島浦ブランド』の確立を目指したい」と話していた。