福井県知事選挙2023、告示前日の選挙事務所は何をしているの? 杉本達治氏と金元幸枝氏の陣営は臨戦態勢

 福井県知事選挙の告示が翌日に迫った3月22日、現職の杉本達治氏(60)と共産党県書記長で新人の金元幸枝氏(65)の事務所には支援者が集まり、4月9日の投開票まで17日間の選挙戦に臨む態勢を整えた。

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■杉本陣営

 檄文(げきぶん)や推薦状が壁一面に貼られた福井市中央3丁目の後援会事務所では、緑色のジャンパーを着たスタッフが出陣式の準備やはがきの宛名書きのデータ入力作業に追われた。

 2月19日の事務所開設以来、毎日10人を超えるスタッフが詰め、戦いに向けた態勢を整えてきた。選挙中の遊説ルートや個人演説会の会場もおおむね固まった。23日に福井市と敦賀市で行う出陣式にはそれぞれ千人の参加を見込んでいる。

 青木幹雄選対幹事長は「北陸新幹線延伸を控え、福井が発展する大きな好機。豚熱やコロナ、大雪などの困難を乗り越えてきた杉本氏に引き続き託し、福井を一層飛躍させてほしい。投票率を高め、一票でも多く積み上げたい」と力を込めた。

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■金元陣営

 福井市二の宮5丁目の県道沿いの事務所では、選挙期間中に配布するビラやはがきの仕分け、遊説ルートの最終調整などスタッフは準備に余念がない。

 共産党県委員会の南秀一委員長は「金元氏の基本政策や立場は、県民の過半数以上の支持を得られるものだ。県民が主人公の県政に変えられるよう、全力で訴えていく」と力を込める。

 事務所内には「命と暮らしを大切にする県政へ」と書かれた金元氏のポスターに加え、「大軍拡も大増税もNO」「賃金あげて消費税さげるYES」「食料自給率大幅アップ」と書かれた党ポスターが並ぶ。陣営幹部は「多くの人から『物価高から暮らしを守って』との声をもらう」と語り、政策のさらなる浸透に意欲を見せた。

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