自殺をしようとしたので…母親の口に指入れ窒息死させる 容疑の45歳男を再逮捕 「止めようと」犯意は否認

母親の口に指入れ窒息死させた疑い 45歳男再逮捕=杉戸町

 同居する母親の口腔内に手指を入れ、窒息死させたとして、埼玉県警捜査1課と杉戸署は22日、傷害致死の疑いで、杉戸町高野台南1丁目、無職の男(45)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は2日午前11時~3日午後2時ごろの間、居宅内で母親=当時(70)=の口腔内に手指を挿入。顔や胸腹部等を殴打するなどの暴行を加え、窒息死させた疑い。

 捜査1課によると、男は母親と2人暮らし。3日午後2時ごろ、男が近隣の交番に、「気道確保をしたら母親が死んじゃった」と届け出。警察官が自宅に駆け付け、室内で倒れている母親を発見した。

 すでに死亡していたことから男に事情を聴くと「喉の奥に膜を作り、自殺しようとしていた。防止するために喉に指を入れた。結局、母を助けられなかった」などと説明したという。司法解剖の結果、母親の死因は気道閉塞による窒息死とみられる。

 県警は、男が同様に母親の口の中に手指を入れる別の暴行を加えたとして、4日に暴行容疑で逮捕していた。

 男は再逮捕後の調べに「お母さんが自殺しようとしたので、口の中に指を突っ込んだりした」と行為自体は認め、犯意は否認しているという。県警は犯行に至った経緯などを慎重に調べている。

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