丁副首相が香港マカオ事務を主管へ

全国人民代表大会(全人代)と全国政協が閉幕した後、中央幹部の役割分担が徐々に明確になってきた。3月21日付香港各紙によると、中国共産党中央政治局常務委員で国務院常務副首相の丁薛祥氏が韓正氏に代わって中央港澳工作領導小組の組長に就任し、香港マカオ事務を主管することがすでに確定した。消息筋は、丁氏が長期的に中央弁公庁で勤務し、香港マカオ事務に通じていると指摘。17日に行われた国務院第1回全体会議で李強・首相が指導者の役割分担を発表。丁氏は発展改革を担当するとともに香港マカオ事務も担当することとなった。丁氏は1962年生まれで60歳。浙江省籍で大学卒業後は上海市で仕事についた。エンジニアで機械工業部上海材料研究所の所長を務め、37歳で政界入りして上海市●北区の区長などを務める。2007年5月に上海市党委常務委員、秘書長に就任し、当時、党委書記だった習近平・国家主席の「大番頭」となった。中央弁公庁主任を務めている際には2回にわたり習主席の香港視察に随行し、香港とマカオの行政長官に度々会っている。【●=門がまえに甲】

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