【福井県知事選挙2023】再選目指す杉本達治氏、新人の金元幸枝氏が第一声 防災や原発、新幹線…対立2者の一騎打ち

 第20回統一地方選の幕開けとなる9道府県知事選が3月23日告示された。福井県は再選を目指す無所属現職の杉本達治氏(60)=自民、公明、立憲民主党推薦=と共産党新人で党県書記長の金元幸枝氏(65)が立候補し、17日間の選挙戦に入った。立候補の届け出は杉本候補、金元候補の順。午後5時に締め切られ、両氏による一騎打ちの構図が確定した。31日告示の県議選とともに4月9日に投開票される。

 新型コロナウイルス感染症対策や大雪・大雨など相次いだ危機対応、原子力行政、1年後に迫る北陸新幹線県内開業を見据えたまちづくりなど、杉本県政が進めた1期4年の政策が審判を受ける。金元候補は、原発を積極活用する政府方針を容認していると杉本氏を批判。北陸新幹線整備でも敦賀以西の計画凍結を表明し、対立軸をつくり上げている。

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 杉本候補は午前8時半から福井市のエルパ駐車場で出陣式に臨んだ。「県民の安全安心に尽くした4年」と実績を強調。新幹線開業に向け「100年に一度のチャンス。福井ブームという新しい、大きな風をしっかりと受けて、福井を次のステージに上げていかなければならない」と県政の継続性を訴えた。

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 金元候補は午前9時から福井市二の宮5丁目の事務所前で第一声。「年金が減り、給料が上がらない。食料品、電気代はどんどん上がる。とても暮らしていけない」とし、暮らしを守る県予算に変えていくと声を張った。原発から再生可能エネルギーへの転換を訴え「福井県の未来を切り開きたい」と支援を求めた。

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 前半戦は26日に6政令市長選、31日に41道府県議選と17政令市議選が告示され、4月9日に投開票される。後半戦は4月23日に一般市長選、市議選、東京特別区の区長選、区議選、町村長選、町村議選が投開票される。福井県では敦賀市長選と福井、敦賀、小浜の3市議選、池田、高浜、おおいの3町議選が対象。23日には衆院の千葉5区、和歌山1区、山口2、4区、参院大分選挙区の5補欠選挙も投開票される。

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