ゴマフアザラシ赤ちゃん誕生 仲間入り モニターで中継展示 「うみがたり」

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」で11日、ゴマフアザラシの赤ちゃん(子獣)が誕生した。現在はバックヤードで飼育中で、23日からモニターによる展示を行っている。
 同館でゴマフアザラシの繁殖例は初。オスのアラシ(12)とメスのナノハ(13)の間に生まれた。子獣はメスで、出生時の体重は11・2キロ。21日の体重測定で20・7キロまで成長していることが確認された。

同館初となるゴマフアザラシの赤ちゃん(右)と母獣のナノハ(うみがたり提供、3月15日撮影)

 子獣が環境に慣れるまでは、母獣のナノハと一緒にバックヤードで飼育。バックヤード内にカメラを設置し、3階ロビーのモニターで映像を生中継している。固定カメラのため映らない場所にいる場合もあるが、泳いだり、顔を水につけて遊んだりする様子が見られる。
 ゴマフアザラシは生後2~3週で毛が生え替わり、親離れをするため、現在の姿が見られる期間はわずか。その後、魚を食べる練習や、他のアザラシと一緒に過ごす練習を経て、ふれんどプールへ移される予定となっている。
 モニター展示初日の23日は、来館者が画面の前で足を止め、「かわいい」と喜びの声を上げていた。同館広報の村上真衣さんは「子獣の成長スピードと、母獣の愛情の素晴らしさにスタッフが感激し、サポートしています。今だけの姿をぜひ見てもらいたい」と話した。

23日からモニターによる展示を開始。来館者がかわいらしい姿に見入っていた

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