中学生2人が50代男性を保護 宇都宮中央署が感謝状

感謝状を受け取る中村さん(中央)と白沢さん(右)

 【宇都宮】県警の「思いやり110番」を実践したとして、宇都宮中央署はこのほど、いずれも豊郷中2年の中村豪(なかむらごう)さん(14)と白沢怜大(しらさわれんた)さん(14)に感謝状を贈った。

 2人は2月18日夜、柔道クラブの練習の帰りに、豊郷台1丁目の歩道上で倒れている50代男性を見つけた。「大丈夫ですか」。呼びかけても反応がない。「死んでいるのでは」と不安もよぎった。近くの中村さん宅に駆け込み、警察官の父幸司(こうじ)さん(43)に報告し引き継いだ。

 幸司さんが現場で男性を確認すると、酒に酔って寝込んだ様子だったという。110番し、警察官が到着するまで付き添った。

 中村さんは「警察官の息子として見過ごせなかった」と振り返り、白沢さんは「男性が無事でよかった」と安堵(あんど)した。

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