ブレーブス・イグレシアスが故障者リスト入りへ 代役はミンターか

目立った故障者なしで開幕を迎えられそうな気配だったブレーブスだが、ここにきてクローザーのライセル・イグレシアスが右肩を痛めていることが判明した。MRI検査の結果、構造上のダメージはなかったようだが、イグレシアスは15日間の故障者リストに登録されることが確実となっている。ブライアン・スニッカー監督は「悪化しないようにしたいからね。うまくいけば、早い段階で復帰できると思う」とあまり深刻には捉えていない様子。イグレシアスに代わるクローザーには左腕A・J・ミンターの起用が有力視されている。

現在33歳のイグレシアスは2021年シーズン終了後にエンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、4年5800万ドルで再契約。ところが、昨季は開幕からの39登板で2勝6敗16セーブ、防御率4.04と精彩を欠き、8月にジェシー・チャベス、タッカー・デービッドソンとのトレードでブレーブスへ放出された。移籍後は優勝争いを繰り広げるチームでモチベーションを取り戻したのか、28登板で1セーブ、15ホールド、防御率0.34と見違えるようなパフォーマンスを披露。シーズン通算の防御率は2.47となった。

代役クローザー候補のミンターは現在29歳で、メジャー6年目の昨季は75試合に登板して5勝4敗5セーブ、34ホールド、防御率2.06を記録。2018年には一時的にクローザーを務め、15セーブを挙げた実績もある。ほかにもカービー・イェーツ、ジョー・ヒメネス、ニック・アンダーソンといったクローザー経験のある投手が複数おり、ブレーブスがイグレシアスの穴埋めに困ることはなさそうだ。

スニッカー監督は「ミンターはクローザー経験がある。間違いなく候補になるが、相手打線との相性を考えながらの起用になっていくだろう。現有戦力を使い分けながら様子を見ていくしかないね」とコメント。ミンターが最有力候補ではあるものの、代役クローザーを1人に固定するつもりはないようだ。

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