今回の発表は、2025年にシカゴの交通エコシステムにeVTOL機の運航を安全に組み込むための重要な前進と言える。
シカゴは、交通の要衝であり、モビリティ・イノベーションのリーダーとして長年高い評価を得ており、オヘア国際空港はユナイテッド航空の最大のオペレーション・ハブであることから、両社がアーバンエアモビリティ事業を拡大する上で理想的な場所となる。同区間を車で移動する場合、ラッシュアワーでは1時間以上かかるところを、ArcherのeVTOL機「ミッドナイト」では約10分で行き来できるようになる。
Archer、初の量産型eVTOL製造施設の建設に着手。年間最大650機の生産を目指す
両社のアーバンエアモビリティネットワークの目標は、2025年からシカゴ都市圏の住民と観光客に、地上交通に代わる安全で持続可能、低騒音、コスト競争力のある交通手段を提供することだという。シカゴは米国で3番目に人口の多い都市であり、ビジネス、イノベーション、投資の中心地であり、ユナイテッド航空の本社がある。初期導入路線は、「幹線」ルートと言われる空港から市街地への輸送サービスに重点を置き、幹線ルートが確立されると、次のステップとして、周辺地域へ接続する「支線」ルートを構築していくとのこと。
ユナイテッド航空ベンチャーズ社長のレスキネン氏は、「運行開始後は、空港への通勤時に、より持続可能で便利な、費用対効果の高い交通手段をお客様に提供できることをうれしく思います。」と述べた。
アメリカ中西部最大の電力会社であるComEd社は、両社と協力し、シカゴ都市圏およびその周辺でのeVTOL機の運航に必要な電力インフラを整備する予定だという。
