無駄な抵抗するな…昼でも家襲撃の強盗団、テレグラム・シグナル使うも実行役、仲介役、指示役を次々逮捕

川口署=川口市西青木

 昨年11月、埼玉県川口市の住宅に押し入り、住民にけがをさせた上に現金などが奪われ、実行役ら3人の男が逮捕された事件で、県警捜査1課と川口署は23日、住居侵入と強盗致傷の疑いで、共犯者の自称会社員の男(24)とブラジル籍の自称会社員の男(23)=いずれも茨城県つくば市=を逮捕した。

 逮捕容疑は数人と共謀し、昨年11月15日午前11時半ごろ川口市前上町の住宅に侵入し、住民の20代男性を粘着テープで椅子に縛り「無駄な抵抗はするなよ」などと脅迫。現金約500万円や通帳などを奪い、男性に頸椎(けいつい)捻挫など約1週間の傷害を負わせた疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 捜査1課によると、1月25日に同様の容疑で仲介役の男(19)と実行役の計3人を逮捕。3人の携帯電話や防犯カメラ映像の精査から、共犯者として両容疑者を特定した。24歳男が仲介役の男への指示役で、23歳男が他の2人とともに実行役だった。前回逮捕した3人の携帯電話には通信アプリ「テレグラム」や「シグナル」を使用した形跡があったという。

 県警は、さらなる共犯者がいるとみて行方を追うとともに、実態解明を進める。

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