長崎大卒業式 1908人 河野学長「挑戦すれば道は開ける」

河野学長から卒業証書を受け取る卒業生=長崎市茂里町、長崎ブリックホール

 長崎大の卒業式が24日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであった。卒業生・修了生が一堂に会する形で実施するのは4年ぶり。1908人が学生生活に別れを告げた。
 過去3年の卒業式は、新型コロナウイルス感染防止のため縮小変更を余儀なくされた。2020年と21年は総代ら一部の卒業生だけの出席。昨年は2部制だった。だが今年は学部卒業生1553人、大学院修了生355人がホールに集い、晴れ着でマスクを外した姿も多かった。
 河野茂学長は「皆さんはこれから新しい世界へ旅立つ。失敗を経験しても、挑戦すれば道は開ける。迷ったときは再び学び直せばいい。人生は一本道ではない」とあいさつ。卒業生のキャンパスライフを振り返るスライド写真をステージに映し出しながら、同大の合唱団とともに大学学歌を歌ってはなむけとした。
 卒業生を代表して医学部の野口智聡(ちさと)さん(25)が「大学への感謝と誇りを胸に、この恩を地域社会に還元、貢献し、次の世代へと継承していく」と述べた。
 同大によると、医学部医学科と歯学部を除く卒業生のうち、就職する人は3月1日現在で876人。うち県内就職は280人。

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