大谷翔平の次の目標 「エンゼルスでワールドシリーズに勝ちたい」

日本時間3月25日、大谷翔平(エンゼルス)はダイヤモンドバックスのマイナー選手を相手に登板し、4回2/3(81球)を投げて8つの三振を奪った。「今日は球数を投げること、もう一度ピッチクロックやピッチコムに慣れること、変化球を確認することがテーマだった。それは達成できたと思う」と登板を振り返った大谷。「本当の試合という感じはなかったけれど、やりたいことはできた。WBCに出て、開幕に向けた準備はできたと感じている」と2年連続2度目の開幕投手に向けて、自身の状態に手応えを感じているようだ。

今日の登板から中5日でアスレチックスとの開幕戦に先発することになるため、シーズン開幕前の実戦登板は今日が最後。オープン戦の最後にはドジャースとの「フリーウェイ・シリーズ」が3試合組まれているが、ここには指名打者として出場する予定だ。大谷はWBC決勝の最終回に登板したことについて「調整の面では大きな影響はない。どのみちブルペンで投げていたと思うので。力を入れて投げたボールが15球、普段(のブルペン投球)より多くなった、というくらいの感じ」と話している。

WBCを制した大谷が次に目指すのはもちろんワールドシリーズ制覇だ。「負ければ終わり、という戦いを経験できた。次はエンゼルスでそういう試合を戦いたい。プレーオフのような雰囲気で投げたのは日本を離れてから初めてだったけれど、(普段の試合とは)やっぱり違う。これが野球だ、という感じ。ワールドシリーズは経験したことがないけれど、こういう感じなんだと思う」とWBCの戦いを振り返った。次の目標については「今年エンゼルスでワールドシリーズに出て勝ちたい」と力強く宣言した。

今季は大谷にとってエンゼルスとの契約最終年であり、今後のキャリアを大きく左右する重要な1年となる。すでに「メジャー最高の選手」という評価は不動のものとなりつつあり、ポストシーズンの舞台で大谷がプレーすることを誰もが望んでいる。

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