【日光】東武鉄道のSL大樹(たいじゅ)「ふたら」で22日、木和田島のさかえ保育園の卒園式が行われた。同園職員手作りの駅長帽子をかぶった年長児30人が、一日園長に任命された市の観光PRキャラクター「日光仮面」から証書を受け取った。
新型コロナウイルス禍で園内イベントの中止が続いた昨年度に、思い出作りとして始まった。本年度も親子のイベントが実施できなかったことから、保護者や園児からSLでの卒園式開催の要望が寄せられ、東武日光線下今市-東武日光駅間の上りと下り1両ずつを貸し切って実施した。
はしゃぎながらSLに乗り込んだ園児らは、汽笛の音を聞いたり、車窓に掲げられた「卒園おめでとう」の横断幕などを見たりして楽しんだ。
君島桃菜(きみじまもな)ちゃん(6)は「SLに初めて乗った。楽しかった」と笑顔で話し、母あさ美(み)さん(30)は「沿線の人もたくさん祝ってくれて、良い思い出になったと思う」と喜んだ。